PEACEMAKER鐵 春の陣(昼の部)感想

f:id:seiseinagi:20190527222606j:plain

さる5月26日、日野で開催されたPEACEMAKER鐵ことピスメのイベントに行ってきました。

作中登場する新選組隊士のなかから豪華キャスト11名が勢揃いするという、これまでに無い賑やかなイベントでしたね。

(ピスメという作品自体、こういった大々的なイベントは初だったのかな?)

 

開幕から朗読劇で、11名がわちゃわちゃお祭りを楽しみます。

主人公の鉄之助はなんと少年期(小林さん)と青年期(梶さん)が同時に存在するという、この時間軸だけの特別設定…!

私的に弟×2を味わって色々やばそうな辰兄、人の多い祭は苦手そうと思われている斉藤さん(なお本人は蕎麦のためなら人混みだろうと勝負事だろうと辞さない様子)、射的を楽しむ土方さん&沖田さん&近藤さんのやり取りが可愛かったなと。特にムキになっているのをみんなに注目されちゃっている土方さんが(笑)

 

朗読劇後はキャストの皆さんがご挨拶。

勝平さんが新八っつあんに寄せた和装だったり、乃村さんも左之助を意識して剣道着だったり…。トリオ3人目の鳥海さんはフォーマルで、逆にトリオらしさを感じた気がしました(?)。近藤さん役の土師さんがこの手のイベントに初参加とのことで驚きました。

 

次は局中会談?コーナーとのことで、キャストの皆さんにピスメの◯◯(場面)をあらかじめ出題していたようです。

皆さん結構劇場版の鉄や沙夜のシーンを選ばれていた印象。一方、TVアニメ版鐵も辰兄がめっちゃ平謝りするシーン(小林さん選出)や、最終話のさっぱりしたシーン(勝平さん選出)も選ばれていて、嬉しいなと思いました。

劇場版は土師さんのアドリブ話(総司に耳掃除)や、松山さんが沙夜のシーンを選出された理由を丁寧にしたためられていたのを読まれたりしてただただいい話が聞けたなぁ…と思いました。ちなみに松山さんのいい話、いい話だったのに具体的な内容が今思い出せなくて、すごく申し訳ない気持ちで一杯です…。

 

さらに、劇場版ピスメを一文字で表すと?の出題がありました。

梶さん 青年鉄之助「鈴」、小林さん 少年鉄之助「想」、櫻井さん 烝「了」、うえださん 辰兄「鐵」、

土師さん 近藤「憐」、中田さん 土方「誠」、斎賀さん 沖田「誠」、

松山さん 斉藤「一」、勝平さん 親八「誠」、乃村さん 左之助「友」、鳥海さん 藤堂「楽」

これで合っているはず…。共通してる方とか、それぞれどうしてこの文字を選ばれたのかとか、

胸がきゅっとなる答えも多くて…。ススム(櫻井さん)の「了」が私的には刺さりましたね。あと三馬鹿の回答が。

 

この後は局長・副長チームに分かれてのEDOクイズ!(クイズは簡単過ぎず難し過ぎず、ちょうどいい塩梅の難易度だったと感じました)

からの、永倉新八生誕&勝平さん生誕のお祝いをサプライズでしてしまうという。

客席も驚きでしたが、勝平さんご本人も相当驚かれていたようで(笑) おめでとうございました!ケーキも新八っつあん主役で可愛かった!

 

2回目の映像幕間を挟んだ後、朗読劇が2本ありました。

市村兄弟&ススムは沙夜を屯所に呼ぶときどうしようネタ(確か劇場版来館特典のマンガで同じような内容を見たような)でぶっ飛びわいわい!

土方さん&沖田さん&近藤さん&鉄之助(少年期)は絵のお話で、まさか土方さん作の絵がかわいい~サイゾーグランプリに選ばれるとは…(笑)(それと「ご注文は〇〇〇ですか」をまさか譲治さんの口から聞くことなるとは思わずw)

どちらもギャグ寄りの楽しい朗読劇でしたね。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、エンディングに。

キャストの皆さんからもピスメという作品への愛情がめいっぱい感じられて、とても素敵なひとときでした。何回か泣きそうになった。途中長らくの休載やらもあったけど、追い続けていて良かったな~とも。

最新刊が今月末に発売なのでそちらも楽しみです。今後もまた何らかの形でアニメ化かドラマCD化してくれないかな~。ピスメ、これからも応援し続けます!

 

 

 

PSYCHO-PASS case.1 罪と罰 感想

これぞサイコパス!な1時間。終盤のアクションが爽快。宜野座さんが終始かっこいい。霜月の正義の片鱗が見えた!

 

PSYCHO-PASS Sinners of the System

 

PSYCHO-PASSというコンテンツに立ち返りたくなるだけのアツい熱量をもつ映画でした。おかげで過去の劇場版から1期、2期まで一通り視聴し直すことに。楽しかった。

 

先にこれぞサイコパス!と書きましたが、ストーリー自体はどこか水戸黄門を彷彿とさせる勧善懲悪モノでした。そこは2期までのサイコパスと少し違うかも知れない。どちらかというと、過去の劇場版の方が今作に近いです。シビュラの目の届かない閉ざされた世界に正義を示す、という意味合いで。

 

今作case.1の主役は宜野座さん&霜月という新しいコンビ。正直なところ後者の女史がただいい子になってるだけ!とかだったら、この映画ひいてはサイコパス自体も今後ちょっといただけないかもな…と映画を見るまで不安はありました。

 

 

霜月について話しておきます。2期で終始嫌われる役回りだったのは確かです。ですがそれ以前に、2期では最後まで彼女なりの正義がほとんど見えて来なかったというか(朱ちゃんに突っかかり局長に意見書を複数出すシーンはあったけど、ただ正論が言いたいだけにしか見えなかったのだ…)。

仕事に対しつねに一杯いっぱいで、理不尽にも幾度と無く遭遇。2期最終回まで見直しても、真実を知ったうえでシビュラの奴隷n号になっちゃった不幸(かどうかは本人次第とはいえ2期の段階で私的にはそう見えた)な一般人……ぐらいまでしか捉えられず。

 

だったのが、今回のcase.1では違います。成長と単純に言い切って良いものでもありませんが、2期の彼女からは想像出来ない成長を今作までで遂げていきます。潜在犯の女性を思いやったり(宜野座さんのことも心配の素振りは見せる)、彼女なりの正義を示すところは必見ですね。

とはいえ、やはり彼女はシビュラ信奉者として、シビュラをより完璧で絶対的なものにしていく方針のまま行くのでしょうが。2期の頃から正しさを重視する子なのは確かなので、今後が描かれるならどうなっていくのか気になるところ。(シビュラの電源を落とす時がくると宣言した朱ちゃんとは、いずれ正面から対立することになるかも…?)

人間仕事が出来るようになったり職場環境にも適切に慣れていけば、余裕が出来て変わっていけるのかも…と感じたり。霜月はどうも2期から見ていてしんどい子なのですが、一般人の自分に近い目線のキャラクターではあると思うので。

 

 

もう1人の主役・宜野座さんについては、もう最初から最後までかっこ良かったのと、無理しないで…!という思いが強く残りました。

劇中で印象的だったのは、共に逃亡する少年の心を和らげて事件解決の糸口を見出すところ。1期の宜野座さんからすると少年の心をあんな風に和らげるなんて考えられず、ものすごい変化というか、成長というべきか…。後者なら監視官から執行官に降格しての成長となるので、あの世界なら皮肉な話になってしまうのでしょうが。私はかなしい、けど嬉しいシーンでした。今作で唯一泣いたシーンだよ。

今作では宜野座さんの姿がかつての征陸さんと重なって見えてくるセリフやシーンがいたるところにあったのですが、パンフレットの声優インタビューで野島さんは「オヤジになりきれていない」と答えておられて、また印象的でしたね。

 

終盤宜野座さんとものすごいハードなアクションを魅せてくれる相方でなく敵の男については、野蛮かつ野生的なCV.小山力也さんに衝撃を受けつつ、宜野座さんは間違ってもこうはならんでしょう…と思いながら見ていました。名前が小説『罪と罰』の主人公と同じだったことにはパンフレットを読んでから気付く始末。『罪と罰』は学生の頃読みましたが、パンフレットを読んでもそこまで深い意味を感じ取れなかったので、気付くには見直しか読み直しが必要…?

 

 

パンフレットにはこれからもシリーズが続いていく旨の記載がありましたので、PSYCHO-PASSの今後の展望に期待したいです。

の前に! まだcase.2と3が残っているという。

 

case.2の主役はシリーズ通して好きな我らがとっつあん征陸さんと、多くを語ること無くどんな過去をもつ人物なのか気になっていた須郷さん。私得な渋いコンビなので、殊更楽しみにしています。

映画刀剣乱舞の感想

最初からクライマックス!

アクション満載、涙あり、笑いありのエンターテイメント。一本の映画としての完成度が高い!こんな本丸もあるのかも…。

 

 

まず、鑑賞した人間の立ち位置について、少しだけ話をさせてください。

原作ゲームプレイ中(2015年から2年間は特に熱が込もっていた)、アニメは活撃と花丸視聴、舞台などはノータッチ。2.5次元は特に苦手で無いものの(ニコ動で見るテニミュとかは大好きです)関心が薄く、映画の実写版刀剣乱舞は見るべきか正直迷っていました。でも、推し刀のへし切長谷部が出ているし、公開初日からの評判も良いようだし…。見に行く以外の選択肢が無くなりましたね。長くなった!本題の感想に入ります。当然ながらネタバレあり。

 

 

 

冒頭の

物が語るから物語り

で、ああ…これは実写だけど間違い無く「刀剣乱舞」の世界なんだと。ゲームをプレイしている審神者ならまずここで引き込まれると思います。刀剣乱舞初見の方も、流れるナレーション(大塚明夫さんだった!)のシンプルかつ理解しやすい説明によって物語に入り込んでいけるはず。

 

さて、今作のメイン刀剣男士は三日月宗近です!(近侍的な意味でも)

三日月宗近といえば、ゲーム中やアニメの花丸・活撃でよく「じじい」を自称している(実際千歳越えてるので間違いでは無い)太刀の刀剣男士。刀剣乱舞というコンテンツの顔でもあります。つねに他の刀剣男士たちから一歩引いて物事を見ているような、ミステリアスさが魅力のキャラクターかなぁ…(刀剣としては非常に美しい天下五剣が一振り。昨年京博で初めて見ましたが本当に美しい刀です。ゲーム中ではステータスが優秀で頼れる存在!)と私的には思っていました。

が、今作の映画刀剣乱舞で一つ目覚めさせられました。胸中にこれだけの熱さ、そして優しさを秘めていたのか…三日月おじいちゃん…と。「かっこいい…(感嘆)」と言わざるを得なかった。

審神者三日月宗近の関係(絆)がとても良かったですね。審神者は男性・ご老体の身で、すっかりおじいちゃん同士の会話になっていたけども。もしかしたら長い年月を経てこうなっていったのかも知れない(終盤の審神者代替わりを見て、ほぼ確信に変わった)。二人のやり取りだけでこの本丸のドラマが感じ取れてしまい、涙がぼろぼろと零れ落ちました。これ打ってる今も思い出して泣いてる。 

 

今作で三日月宗近が取る行動には不可解なものがいくつかあり、仲間の刀剣男士たちもその真意を測りかねます。何と無くこうかな…と予想していたけど、きちんと回収されたことには安心。織田信長との対決シーンで行き交った両者の強い想い。私はここで一番三日月宗近に泣かされた。どの歴史が正しいかなんて今の時代本当に知る人間はいないので、三日月宗近が導いた歴史の線も、また絶対有り得ないとは言えないのかも知れない。…けど歴史にはやはり「点」が必要で、それだけはズレちゃいけない事だよなと改めて思いました。毎年何かしら新史料発見で教科書改訂も結構されていたりするんですがね。話がずれました。

 

織田信長暗殺を刀剣男士たちが命じられる事前予告を見ていたので、私はてっきり今作は織田刀の誰かが苦しんで苦しんで信長に手を掛け…!とか、そういう展開を予想していたのですが、違った。彼らは刀剣男士としてすでにきちんと成長していて、どこかしら不安定なキャラクターイメージがあった不動くん(私の本丸には昨年末まで彼がいなかった(難民)ため、アニメ花丸などからの印象です。真実異なっていたら陳謝)も、織田信長が本能寺で死ぬ運命を受け止めていました。

近侍で今作の主役である三日月宗近をみんな最後までしっかり支えてくれたなぁ…。私的には、重症になりながらも独り奮戦する三日月宗近を最初に助けたのが作戦で意見を違えてしまったへし切長谷部だったことが嬉しかった。三日月おじいちゃんと長谷部さん、二人の相性をこれまで考えたことは無く。マイペースとキビキビでは確かに日常の相性はあまり良くないかもなぁ…と、今作のあるシーンで思ったりしました。

また、活撃に続いて(花丸もそうだったかな?)新人男士役だった骨喰藤四郎ことばみちゃん。三日月宗近が主役なので彼の目醒めはそこまで鮮明はものではなかったけど、きちんと気付きを得ていてこれまた安心。それにしても右左もわからぬだろう新人なのに、仲間の男士たちにバレずにアレソレやり通したばみちゃんはすごいよ…。クールビューティ<新人感は確かにあったけど。まだ見ぬ骨喰藤四郎に会えたなと思いました。

 

以下、語り切れていない各登場人物(刀剣男士)などについて。

 

織田信長

カリスマオーラ抜群。時間遡行軍を支配下に置いていても違和感が無いぞ。魔王だからな!役者の山本さんは大河ドラマ新選組!の頃に知って以来ずっと好きなんですが、最期まで、これでこそ信長…という演じ方をされていたように思います。今作ではサルにしてやられちゃうわけですが、三日月と安土城天守閣に登ったシーンでは(この信長なら秀吉が裏切っていようと引き込んでまた盛り直すんじゃ…)と思わされました。

 

豊臣秀吉

約束されし天下人。まさに戦国の世の武将だったなぁ。信長の死の報せを受けてからの一連のアクション~空を仰いでヘイヴンするシーンと、へし切長谷部日本号に不意打ちかましたお風呂サービスシーンは痺れました。焼けた安土城に焼けず遺された薬研藤四郎をお包みするシーンも…本来の胸の内をちょっと知りたくなった。

 

へし切長谷部

この長谷部さんは主にしばらく会えなかったり心配で心配で仕方無くても過度な行動には出ない、良識的で(悪い意味でなく)お行儀の良い長谷部さんなのだ。何かと突っ走るシーンはあるけど、作戦についての対立は三日月おじいちゃんの態度や言い方も良くなかったと思うし、この長谷部さんには超いい人にしか見えない日本号さんという理解者もいる。主関係は読めないところもあるけど、恵まれた環境にいるようで良かった。まんばくんとも仲よさそうで、私の本丸と近いところもありそうだなと思いました。安定のかっこよさ。終盤の重症三日月おじいちゃんを支えるシーンはお約束展開だけどたまらん。

 

日本号

ザ・いい人。保護者。大人のムードメーカーとは彼のような人のことをいう。呑んだくれポジションは不動くんにちょっとだけ譲り気味。槍を扱う一挙手一投足がかっこよかった…。ゲーム中のセリフ「足元がお留守だぜ」ありがとうございます!ありがとうございます…! 秀吉に対して(長谷部さんを使いつつ)有り得ない言い訳をかまして乗り切るシーンは、まず笑わずにはいられない。

 

・不動行光

成長枠と予想していたが極にならずとも成長していた男士…! 短刀ならではの素早く小回りの効いた戦い方、薬研くんもそうだけどかっこいいなぁ…。終盤に鶯丸と本丸を防衛するシーンが激アツだった。あと私深読みし過ぎたんですが、無銘について。時間遡行軍側に堕ちた不動くんじゃないか…? と。結果、全然違いましたね(笑)。もし同じ深読みをした人がいたらこっそり教えてください。

 

・鶯丸

留守居役。ちなみにうちの本丸では遠征組。鍛刀するも中々来てくれず加入が遅れたのもありますが、連度をもっと上げたくなりました(まだうちの本丸の話)。彼が今作における一歩引いたところから仲間たちを見守る役割で、ほぼ見事に徹していましたね。彼にとって主は…? 少し気になるところでしたが、言わずとも会わずとも信頼しているんだろうな。

 

・薬研藤四郎

薬研くんはどのメディアミックスにおいても基本根っこがぶれない、そこがいい。今作においても、思うところはあっても主の命である限り従う。骨喰藤四郎のことを気にかける兄弟思いな一面もセリフやシーンでよく伝わりました。河原で傷を癒すシーンが私的に良かったです。脚の美しさにも目がいってしまいました。

 

・山姥切国広

今作では彼の劣等感について触れるシーンやセリフが無かった気がする。語る必要が無かったのかもしれない。まんばくん、この主の初期刀では無さそうかな…?「主と直接言葉を交わせずとも…」というセリフから彼の主への信頼が伝わりました。太刀筋に加えて鞘の扱い方がかっこよかった。

 

・無銘

敵方で超~気になった彼の存在。時間遡行軍は刀剣男士を変質させることもできるのか?そもそも原作ゲーム中の時間遡行(いつも斬り倒しているエネミー)がどういう存在なのか…など、謎はいまだ山積みなのだが。無銘、その正体は……短刀・倶利伽羅江ってまだゲーム中に実装されてないよね…?

 

・代替わりした主

主の代替わりだと!? 新たに現れたのは幼い女の子。転生?それとも全く新しい人間?でもそんな疑問はともかく、無事に代替わり出来て良かったね…。ラストシーンは激しく和み+涙が溢れました。

 

ひとまずここまで。

涙で見えなくなりかけたシーンがあったし、パンフ売り切れだったのも買いたいし、出来ればもう1回見に行きたいな。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

ほぼ勢いで書き上げたので追記するかも知れません。